ATTILA MARCEL ぼくを探しに

COMMENTS

各界で活躍されている著名人の方から、 個性豊かでカラフルな絶賛コメント到着!

  • いやあ、実写でもショメ氏は見事にショメ氏でしたね、あー面白かった

    高畑勲(アニメーション映画監督)
  • ハチャメチャなのに、実に現実味のある作品だ。フランスのお菓子の定番が出てくるのがいい。身体は塩があれば生きていけるけど、僕らは心を持っているから甘いものが必要なんですね。ポールの記憶の湖底に隠された悲しみにはシューケット、不味いマダム・プルーストのハーブティーにはマドレーヌ、そして古き良きフランスという型から出れない伯母さんたちは代わりにさくらんぼの種を大いに飛ばす。苦すぎず、甘すぎず、絶妙な後味。

    青木定治(パティシエ)
  • 辛い記憶を呼び覚ましていくストーリーは決してハッピーではないのだけれど、見終わってみれば、記憶のなかのママの輝くばかりの笑顔が焼きつき、そしてシューケットやマドレーヌといったお菓子の後味が残っているような、ほんわりとした気持ちになっていました。アニメーション監督のショメらしく、カラフルでインパクトのある映像がとても楽しく、なかでも同じシンプルな服を着て仕草までもシンクロしている伯母姉妹が画面のアクセントになっていて目が離せませんでした。

    高橋律子(金沢21世紀美術館キュレーター)
  • "暗い記憶は幸せの水たまりへ"
    今、辛いことも未来でそう思えるようにひとつひとつを積み重ねていこうと確認出来る作品でした。実写版でもシルヴァン・ショメの世界観は色鮮やかですね。好きです。

    シシド・カフカ(ミュージシャン)
  • 香り、味、音・・・ふとした瞬間に眠っていた記憶が呼び戻されることがある。バター風味のフカッとした食感のマドレーヌにお茶がジワリとしみたその瞬間に、眠っていた思い出が浮かび上がってくる。この「失われた時を求めて」の一節から展開されるストーリーは、私にとっては、パン屋のシューケットの袋、パリの街並み、ミュゼットの音、アパルトマンの階段、マダムの装い・・・。パリへの憧れ、アンニュイをまとったパリの記憶をポツポツと思い出させる映画でした。

    いがらしろみ(パティシエ)
  • 回想シーンで、なぜか涙が流れる。子供の心で感じる目が、大人になった私の中にも、あることに気付かされたし、それが嬉しかった。主人公と同じ目線で記憶を辿ることに、少しの勇気と好奇心を持ち、映像に惹き込まれていく。言葉にすることのできない、感覚や感情が画から溢れ出すほどのエネルギーで伝わってきて感動せずにはいられない。カエルちゃんたち、大好き!!

    上野樹里(女優)
  • 音符の流れをみている、とおもって、気がついたらきのこだった。全編をつうじて、植物が踊っているのだった。ピアノの上で、黒い犬の舌で、ベンチで、白い杖の先で。なにも起きなさそうな空気を割って、音の糸が垂らされ、「記憶の釣り」がはじまる。そうして、見ている僕たちは最後に、音楽の映画だと思っていたこの作品が、じつは「声」の映画だったことを思い知る。大切な誰かに、ほんのひと言をささやきかけたくなる。

    いしいしんじ(作家)
  • だから仏映画って好き!
    私のお気に入りの1本になりました
    オサールそしてショメ監督に感謝
    主人公の日常と非日常の往復はなんて素敵なんでしょう
    私達の記憶が音だということも、
    人生に毒も必要ということも、
    ディティールを大切にすることも、
    年配へのリスペクトも、この映画は私を説得してくれました
    さっ!私を探しに行こうっと!!!

    夏木マリ
  • 色とりどりのマカロンのような映像にひきこまれました。洋服やインテリア、テーブルクロスや食器、見ているだけでワクワクします。物語が進むにつれ、音楽を通して、過去と今を交錯し、苦悩し、歓喜しながら、見えなかったものが見えはじめた主人公と、数々の素敵なメロディーに、気持ちが高まりました。チェリーのコンポートやシューケット、おいしそうでした。この映画好きです。

    飯島奈美(フードコーディネーター)
  • お洒落な音楽とカラフルでポエムのような映像、ハーブティーに添えられる焼き立てのマドレーヌとピアノを弾く場面に登場するシューケット、そして緑の中でのお茶のシーン、洋菓子の仕事をしている私にとって、心躍る作品でした。素朴だけれど、どちらもまさしく伝統的なフランス菓子。お菓子の原点のようなマドレーヌはシェルの焼き型から取り出すシーンもあり、食べ始めたら止まらないシューケットは今パリでも専門店ができたり、最近また話題のお菓子です。

    加藤千恵(洋菓子研究家)
  • この映画でよかったことは、自分を変えるには過去を知ることだということを再確認させてくれたこと。ポールが33歳で心を閉ざし、喋ることができなかった原因はすべて過去の出来事に原因が。その過去がわかったことで、自分を変えることができる。

    どうして今の自分が存在するのかを知るには、そして自分が変わるには、過去を振り返ることが大切なんだということをこの映画を観て確信しました。フランス映画特有の淡々とした映画の中に、とっても深い意味付けと人生について考える機会を与えてくれたことに感動しました。さすがフランス映画、奥が深いです。

    サントス・アントワーヌ(パティシエ)
  • 日常の中で、「昔を思い出す瞬間」というのが、時々訪れることがある。何気なく食べたものの味から、何だか切ないような、悲しいような、不思議な気持ちになるあの感覚。記憶と味覚は密接に結び付いている。映画の中で言葉を失ってしまった主人公の人生が、少しずつ変化していく過程で、お菓子が一つの大切なエッセンスになっていることに感銘した。お菓子はやはり人を幸せに、また笑顔にする力を持っていることを誇りに思う。

    辻口博啓(パティシエ)
  • むかし見て忘れてしまっていた風景、父や母が自分へ向けるまなざし。心の奥底に眠る記憶へいざなう、マダム・プルーストが淹れるハーブティー。指先にちょこんとつけて、ひとなめだけしてみたい。固く鍵がかけられたポールの過去が少しずつ揺り動いたように、私のなにかも変わるだろうか。劇中に登場する、シューケットとマドレーヌ、マダム・プルーストの部屋で収穫される野菜たち、流れる音楽も魅力的。お腹がグーとならないように、次にこの映画を観るときは、“わたしの思い出のお菓子”を食べてからスクリーンに向かおう。

    甲斐みのり(文筆家)
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